情けは人のためならず⑬
10年前に他界した父。
父の希望は「なるべく家で生活したい。」
父が選択した父らしい生活の希望だから、僕ら家族はサポートをしました。
結果から言うと活動の範囲がベッドの上だけになるまで家で生活を続けることが出来たので、父のQOL(生活の質)は父らしく守られたのかもしれません。
でもその生活を守るために諦めたこともたくさんあって…。
まず大好きだった野球の審判は早い段階で続けることが出来なくなりました。
旅行は結構頑張って行っていましたが、退職したら母を海外に連れていきたい夢は叶いませんでした。
温泉好きの父でしたが、最後は自宅での入浴も家族で介助してやっとだったのを覚えています。
仕事は他界する1ヶ月前まで点滴を引きずりながら通っていました。
今やれることはやり切った。
明日からは家にいる。
と言っていたのである程度満足したかもしれませんが、志が高い人だったからまだまだやりたいことがあったと思います。
何より母を泣かすことが嫌いだった父でしたが、告知を受けてから母をたくさん泣かしました。
父は癌を受け入れ、最後まで闘ったと思います。
葬儀の時、たくさんの人が訪れてくれ、最後まで立派な人だったと僕に言いました。
いい人生だったと思うと僕に言いました。
ずっと近くでみていた僕は、父にはまだまだやりたいことがたくさんあって、いろんなことを諦めたくなかった父を見ていました。
父は満足して他界したのか未だわかりません。
父のQOLは守られたのかをもう知ることが出来ません。
僕も母も未だもっといろんなことが出来たかもと考えることがあります。
そんな父から学び、ずっと忘れない僕の教訓は
QOLの満足を決めるのは本人ということです。
だから認知症を患い自分でいろんな表出が苦手な方。
障がいの受け入れがまだまだ困難な方など本当にそのQOLの目標は望んでいるのか?
ここがいつもモヤモヤするところなんでしょうね。
明日はそのモヤモヤを解消するためにこれから僕が取り組んでいきたいことを書いていきます。
やっと本題です笑
今日は先日の同窓会での繋がりから母校に顔を出し、校長先生と話をしてきました。
お酒が入ってないので真面目な話が真面目に出来ました笑
まずは先生方対象に認知症の研修を実施します!!
もちろん今日も昨日よりちょっといい日いただきました!!
それではまた!!
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